育児と酒とマラソンと

育児とマラソンに奮闘する41男の雑記です。トライアスロンもしてて入賞を目標にしています。

ビール・ビール・ビール

よく大会当日の夢を見る。

そこで僕は失敗する。ある時は時間に遅れ、ある時は何故か自転車を忘れる。

 

不安なのだ。何が不安なのか?と僕は考える。

ジッソウガふそくシテイマス、ジッソウシテクダサイ。

そうだ毎日のように練習してきた。プールで泳ぎ、ローラーで漕ぎ、走ってきた。

タバタだってやった。インターバルトレーニングだってやった。

やってないことは何か? 実走。

バイクの練習はローラー台でしかやってない。

不安。

ジッソウガふそくシテイマス、ジッソウシテクダサイ。

 

考えるまでもなかった。実走が不足しているのだ。結論は出ている。

金甲山に行くのだ

 

金甲山。今その麓のコンビニにいる。真夏の昼間なので他のチャリダーは全くいない。

 

金甲山に初めて自転車で登った時は確か30分ほどかかった。その後練習を重ね25分ちょっとまでタイムを縮めた。

今回は違う。もう僕はあの時の僕ではない。25分をきる。そうじゃなきゃ湯原で入賞なんて出来ない。

 

スタート!!

といっても初めは比較的なだらかな坂が続く。でも足を温存など出来ない。最初から全力でいくのだ。

三分の一を過ぎたところで本格的な坂が始まった。坂、坂、坂。

汗、汗、汗。汗が飲めるほど顔から噴き出してくる。

何度かダンシングしながら登っていく。イノシシは出ない-以前実際にイノシシが飛び出してきてぶつかりそうになった-

もうすぐ頂上だ。展望台を超え、TV局のアンテナを超え、金甲山の看板まで。

 

息も絶え絶え辿りつき、すぐさまサイコンを見る。

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24分10秒!!

記録を1分更新したのだ。

 

 

 

 

僕は家に帰っていた。その後児島半島をぐるっとまわって帰ってきたのだが、とにかく今は家でくつろいでいる。

1分縮めた。それは紛れもない事実だ。だが本当に速くなってるのだろうか?

 

「あんたは速くなっているよ」

突然そいつは話しかけてきた。狸の恰好をした男。

「あなたは?」

「おいらはトラヌタヌキさ」狸男はそう名乗った。

 

「兎に角あんたは金甲山で1分縮めたんだ」

僕は肯いた「でも1分だ」

「違う金甲山の7kmで1分だ。湯原のバイクは何キロだい?」

「65km」と僕は言った。

「つまり距離にして約9倍だ。バイクだけで9分去年より縮めることが出来る。去年のランは何分だったんだい?」

「90分」

「ラン18kmを90分ってことは1km5分ペースだ。今年は1km4分30秒で走るんだ。」と狸男は言った。

「そしてスイムで2分縮める。スイムで2分、バイクで9分、ランで9分縮まるんだ。合計で去年より20分縮めることになる」

僕は肯いた。20分縮めたら去年のリザルトだと優勝じゃないか。

 

長い沈黙が6月の雨のように続いた。

 

「ビールが飲みたいな」狸男は言った。

「優勝の前祝さ」

僕ものどが渇いていたので缶ビール2本とジョッキを2つ持ってきた。

キリンとオリオンのロゴが入ったジョッキ。

 

「優勝に乾杯」

 

 

 

※今ちょうど村上春樹ダンス・ダンス・ダンスを読んでたので村上春樹風にしてみたけど、あまり面白くなかったのでこの辺で止めます。